【音MAD】下車的音声台詞合わせ&刻み生活(超自己流)
お久しぶりです。放置してました。ごめん
今回はTwitterに2年半前に投稿した刻み講座のリメイクとなっております。
セリフ刻み講座です。
— ろっかん (@rokkan223_5500) October 14, 2016
お役に立てれば幸いです。 pic.twitter.com/BwAptAyk7R
刻み講座とか言っておきながらセリフ合わせがメインじゃないか、これはいけない。
最初に
これらは全て私の自己流です。○○の方がいい、これ間違ってんぞアホとか有ったら教えてください。爆発します。
原曲はKarakuri Spiritsの1.2倍速、素材は東武野田線です。
なお、マスターのミックス等は他のサイトでも紹介されている(というか僕もあんま分かってない)ので割愛します。
まずは下準備から
用意するもの
・REAPER(v0.999は使ったことあんまないですごめん)
・ある程度綺麗に録れてる放送素材
・EQ
・W1 Limiter
・SH-1 Reverb
まず、放送を聴こえやすくする下準備をします。放送素材をそのままトラックにぶち込んで、ReaEQというVSTを原曲、素材両方のトラックに入れて原曲と素材の音域を確かめてみましょう。
これら2つを見比べてみると、この2つは音域を表す黄色い線が大体同じところにあるので、音域が被っている状態となります。例えて言うなら、「オーケストラなのに全員ヴィオラ」みたいな感じで重厚感が無くなります。マスターには音割れを防ぐリミッターがあるのでただ重ねられずに、原曲と素材が詰め込みあって編集してもはっきり聞こえなくなります。
そこで、「音域の役割担当」をしようと思います。音MADにおいて視聴者に一番聞かせたいのは原曲より素材だと思います。そこで、素材の味(?)を失わないように一番目立つ中音域を、原曲には素材だけでは補いきれない低音域と高音域を担当させます。
こんな感じにEQを弄って、青くなっている音域はカットします。(EQエンベロープの位置は目安です。)
そして、カットによって失った音量とかを補うためにW1リミッターで音圧を上げます。大体Thresholdが-2.0から-6.0ぐらいになると良いと思います。
そしてSH-1 Reverbを使ってリバーブをかけていきます。ただ、デフォルトのままだとリバーブがくどいので、Timeという項目を弄ってリバーブを弱めます。大体100代で良いと思います。
これで下準備は大体完了です。
聞き比べてみると、VSTありの方が放送が聞きやすく、強調されているのが分かります。
あとは、素材の状況によってはノイズカットとかも必要になりますが、それはまた今度ということで。
台詞合わせ
まず最初に、bpmを合わせて、左上にある点線のマークとマグネットのマークのボタンを押して灰色にします。
そして、そのどちらかを右クリックしてSnap/Grid Settingsを呼び出し、下画像で示したところを1/64に設定します。
こうすることで、細かい刻みが作業しやすくなります。
台詞合わせは、音声波形をよく見る必要があります。
これは「この電車は 各駅停車 柏行きです」の音声波形です。
そしてこれを文字ごとにに分解してみると、こうなります。
音声波形の膨らんでいるところが各文字にだいたい対応していますね。これをグリッドに当てはめていきます。(赤くなっている部分の解説は下のほうで)
音MADに使われるほとんどの曲は4拍子なので、セリフも4拍子で入れていくことになります。目安としては、1/64の場合、1文字ごとに4つのグリッドに当てはめる感じです。
個人的には速度そのままでぶった切るより、速度を上げて短縮する方がより自然な感じになると思います。
台詞合わせで注意するべき文字は、「さ行」や「しゃ」「しゅ」「しょ」などです。子音であるsの音は、二つ上の画像の赤くなっている部分を見ると分かる通り、長くなっています。これを抜くと「ち」や「や」「ゆ」「よ」に聞こえてしまう場合があります。
対策としては、
・2トラック使って前の文字に子音を重ねる
・前の音を短縮して子音まで含める
などです。
そして、聞き心地を良くするために、ただ詰めるのではなく、リズムを意識してみましょう。例えば、文章を書くときに、こん
な感じで単語の途中で改行すると変な感じになりますよね?それと同じで単語のリズムを意識しながら曲に合わせていきましょう。
4拍子のリズムは大体
|○○○○|○○○○|○○○○|○○○○|←こんな感じです。これに例えば「次は北大宮です」をそのまま当てはめてみると、
これでは北大宮という単語の区切りが悪いですし、「やです」の後に1個丸があるせいで、次の台詞に○が来てしまい、始まりが悪くなります。
そこで、「つぎは」の後に1つ○を入れて、後ろは1つずつずらしてみましょう。
「つぎは」の後の○の対処には、
・「は」を伸ばす
・刻む
・疑似三連符にする(だいたい5:6:5の間隔で詰め込む)
などがあります。
あと、台詞を合わせる時に「後ろを少し削ると疾走感が出る」というテクニックがあるのですが、個人的にはあまり多用すると放送にプチプチ感が出来て、何を言っているのか分からなくなる可能性があるので全てに掛けるのはオススメしません。僕はいつも、刻みの時か、前の音が小さいのに後ろの音が大きすぎて前が聴こえない時に存在感を出すためにするぐらいしか使いません。
これで基本的な台詞合わせの操作は終了です。次は刻みについてです。
刻み
刻みについてですが、一番手っ取り早い方法は他の動画を見てそれをパクることだと思います。実際僕もそうしました。なのでここでは僕のパクり方を教えようと思います。
基本的に僕は4トラック使います。そのうち2トラックは左と右にそれぞれ30%から60%ぐらいパンを振ってます。パンを振ることで立体感が生まれると同時に、同じパターンの刻みを繰り返すのを防止する事にもなります。
刻む上で僕が気を付けていることは主に、
・同じパターンの刻みを繰り返さない
・台詞にかぶせる時は音量を下げる
・とにかく色々なパターンの刻みを試してみる
の3つです。
実際にこの3つを踏まえて、音声を製作してみました。
そして、これの編集画面はこうなっています。
・同じパターンの刻みを繰り返さない ・とにかく色々なパターンの刻みを試してみる
同じパターンを繰り返すと刻みが単調になってしまいます。これの場合、一番最初の文字を伸ばして刻むのと、中盤~後半にかけて細かく刻むことによってマンネリ化を防いでいます。そして、後半の「柏 柏行きです」の所は「柏」に違うパンを振ることにより同じ効果を発揮しています。
・台詞にかぶせる時は音量を下げる
丸で囲ったあたりのところ、よく見ると真ん中に赤い線があります。REAPERの機能で、アイテムの上らへんをクリックしながら下げると、まとめて音量を下げられる機能があるので、それを使って音量を下げています。これらはさりげなく被せることによってドラムと同じようにリズムを取る役割をしています。
最後に
僕はこういったことを気にしながら音MAD(途中下車)を作っています。来年僕は受験生であんま作れないので、作れるうちにこういう事を残しておこうと思いこの記事を書きました。少しでも参考になれば幸いです。